お客さんはコレクターの方である。
コレクターというのは様々なジャンルがあり、そこには新品の定価とは違う、中古品ならではのレア度や、その時に欲しい方の熱量によって価格は決まる。
ゴミのように扱われていたものが、ちょっとしたきっかけでお宝になることも多々ある。
逆もある。
コレクターの気持ちは想像するのだが、自分自身がコレクターではないため、どうしても想像つかないことの方が多い。
例えば、手塚治虫のブラックジャックには、少年チャンピオンには掲載されたものの、内容が過激すぎたり、差別を助長するということでコミックに掲載されなかった話がある。
その話が掲載された少年チャンピオンが高値になるのは理解できる。
時に1冊10万円以上で売買されてることもあり、自分はとても10万円は出せないが、出す人もいるんだろうなぁとは思う。
1975年頃のものなので、50年近く経っているというレア度もあるだろう。
ワンピースの新連載がはじまった少年ジャンプ1997年34号も高値になる。
ワンピースファンならば欲しくなる気持ちはわからなくはない。
しかし、10万円は高すぎるだろうと思う。
なにしろ25年前だ。
古本の世界でいえば、結構最近で、物も出てきそうだからだ。
もっとわからないのが初版コレクターである。
初版が値打ちがあるのはわかる。
初版と次の版からは内容が書き換えられたりすることもあるからで、一番最初に世の中に出た作品、その後世の中の反応などを見て書き換えられた内容と見比べたいという気持ちはわかる気がする。
ただ私の場合、見比べたい、読み比べたいだけでお金を出して欲しい対象にはならない。
対象の作家に対する深い愛ゆえだろうか。
最近、際立って高くなっている初版はキングダムである。
キングダムとは、あのみんな大好き、私も昨年読んだキングダムのことだ。

キングダム1巻の初版は一冊帯付きで5万円以上で売買が成立している。
今や初版が100万部をこえるキングダムだが、1巻の初版はかなり少なかったことだろう。
だからといって5万円は正直意味がわからない。
キングダム1巻が発売されたのは2006年。
たった16年前だ。
定価は594円で、初版でなければ今でも買える。
Amazonでは古本ならば1円から出品もある。
読むだけならば、どこの漫画喫茶行ってもおいてあることだろう。
コレクターではないが、こういった需要を見つけるのは非常に楽しい。
これはもしかして、どなたかが熱心にさがしているヤツかもしれないぞというのを考え、見つけだして販売する。
まったく見向きもされないこともあれば、誰かのアンテナにひっかかり、高く売れることもある。
その答え合わせがおもしろい仕事なのだ。
で、その感性を磨くための一番の近道はオタク現場だ。
仕方ない、仕事のためにまたライブに行こう。

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