買取の話に興味を持っていただけるようなので印象深い買取をご紹介。
といってもお相手もいることなので書ける範囲で。

10年ほど前、2階に大量の写真集、雑誌があるということで呼んで頂き、見積もり。
大きな一軒家の2階の二部屋の壁際に写真集が山積み。
たいていこういった場合、キレイに積んであるわけではなく、とりあえず次から次へと置いてるあという状態。
ざっと見積もってハイエース一台には乗り切らないけれど2台あれば大丈夫かな。
同業者のハイエースを持っている人にも頼んで、積み込みます。
ハイエースの荷室というのはかなりのせることができる。
みかん箱ならば100個。
1トンぐらい以上が積載オーバーだが、本を満載のせたら2.5トンぐらいのせられてしまう。
とりあえず手前から順番に運び出し、ハイエース一台終了。
更に手前から運び出し、壁際の写真集を減らしていく。
違う。
これ壁じゃないふすまだ。
すいません、このふすま開けたら、部屋ですか?
部屋ですよ、言いませんでしたっけ?
ふすまをあけたら4.5畳ぐらいの部屋が登場。
そこにもギッシリ写真集が置いてある。
ていうか、今までの総数よりもこの部屋の方が多くないか?
その日はそれでハイエース二台満載になり終了。
後日、あらためてお伺い。
新たに発見された部屋を片付けていく。
正直、最初の頃のは中途半端に新しめのもので、値段的には厳しいものが多かった。
それでもその頃は市場の会長などをしていたことから、出品しなきゃということもあり、お受けすることにしたのだった。
新たに発見された部屋を片付けていくとどんどん本が古くなっていく。
前回が2000年代→1990年代だったのが、1980年代に突入。
新たに発見された部屋もかなり片付いてきた。
おや、ここにふすまが?
写真集の山で気がつかなかったが、運び出したらまたふすまが出てきたのだ。
今度は押入れだった。
あけてみたら、布団なども入っていたが、半分は写真集、雑誌。
そしてついに1970年代に突入した。
ハイエース一台あまりという見積もりだったのが、結果4台分ぎっしり。
最初買ったのは押入れにしまい、入り切らなくなって、部屋に置き、部屋がいっぱいになったので次の部屋に置き出したということらしい。
その期間約40年。
こうなると見てないケースが多い。
買うことが目的になっているのだ。
だから、新刊書店で購入したまま新刊書店の封筒に入っている。
それはそれでキレイな保管状態でありがたいのだが、その後ひたすら封筒から出すという作業が発生。
更に初期の頃のはご丁寧に焼けないように茶紙で包んであったため、それをひたすら破いていかなければならなかった。
この写真集を買い集めた人は現在入院中で、もうこの家に戻ってくることはない病状とのこと。
弟が片付けていた。
この写真集の持ち主の方がなくなったら、近所の新刊書店はつぶれてしまうかもしれないな。
本を片付けたら新たな部屋が見つかり、そこに大量の本発見は古本の買取あるあるである。

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