どうやら私は誤解をうみやすいようだ。
ヤフオクがまだはじまって数年目、ヤフオクの特性と私の特性を活かして、市場で大量に写真集を買い付け、それを安値で出品一斉スタートするということをしていた。
毎週1000点以上、落札日は同じ日だ。
ほとんどが1冊ずつだが、単価の安いものはセットにしたりしていた。
今ではよくある手法だが、当時は今ほど出品ツールも充実してなく、落札後もそれぞれにメールしたり、複数買った人には合計金額を提示しなければならず、入金もこちらが指定した口座に入金を目で確認しなければならず、今とは比べられないほど手間がかかった。
それだけにそんなに大量にやっていた人は他のジャンルでもいなかったと思う。
出品のIDは人気で固定ファンがつき、出品と同時に入札が大量に入った。
安価に終わるオークションも中にはあり、とりあえず入札しておけという方もいたことだろう。
入札する方も今のように予約入札なんかなかったはずだ。
この大量に一気に入札が入るのがおかしいと当時の2chで騒がれ、スレッドまでたっていた。
彼らに言わせると毎週そんなに写真集が入荷できるのもおかしいらしい。
吊り上げ入札ではないかと疑われていたのだ。
オークションを盛り上がっているように見えるために自作自演で入札をする。
実際のところは何人かのファンの方が出品を待ち構えていて入札していて、落札した時は入金して、こちらも発送していただけ。
別に気にもとめてなかったのだが、ある時、同世代の同業者に呼ばれて、耳打ちされた。
「吊り上げしているのばれてますから辞めたほうがいいですよ」
2chのスレッドはかなり伸びていて、沢山の人がうちのIDの分析をしていた。
このIDとこのIDはいつも入札が入っていておかしい。
こいつの妻のIDに違いない。
そのID本人からしてみたら、何のためにそんなめんどくさいことしなければならないの?!
やっていることが理解できない人が多いということだろう。
当時は大変だったが、大変さに見合った利益もあったので、満足していたのだが、また同業者から声がかかった。
「あなたのオークションから安く買った写真集を転売して儲けている人いますよ」
そりゃあ、そういうやり方していたら、相場よりもかなり安く終わってしまうものもある。
1万円で長く出しておけば売れるものが5000円で終わることもあるだろう。
それを1万円で出せば売れちゃうこともあるだろう。
そんなことはわかった上でやっているのだ。
それがあるから、オークションも盛り上がるし、時に熱くなって相場以上になるものもある。
そういった買えた買えないが面白くてまた入札してくれる人もいるのだ。
今ならば理解してもらえることだろうが、古本屋がヤフオクをやるのはけしからんという人もいた時代だ。
オークションで客に値段を決めさせるのは価格破壊を起こすと怒られたこともある。
まぁ、今となってはそういう人たちに対して、ガハハハと笑って、何を言ってるんですかという姿勢でいたらよかったのだが、なかなかそうはならずムキになって否定したりしたのはよくなかったかな。

他にもある。
私と知り合ったことがきっかけで古書組合に入った人がいた。
古書組合は各地にあるが、ウチのエリアの古書組合に入るのは50万円以上、入会時にお金が必要だ。
後悔させたくないという気持ちが強く、いろいろ世話をやいた。
その方によい買取があり、すべて市場に出すということになった時、その出品物を買いそうな古本屋に連絡して来てもらったり、自分のやっていたブログに次の市場は凄いことになりそうだなどと宣伝した。
この行為が、その人から宣伝費をもらって宣伝していると陰で言われて驚いた。
わざわざ、私にではなく、その出品者に対して、そういうお金を使って宣伝する行為は辞めた方がいいと注意したということもあったそうだ。
その方からするとライバルともなりうる同業者を増やす行為も他店の出品物を宣伝するという行為も理解ができないことなのだろう。
私の普段の言動もよくなかったのかもしれないが、そんなこと思う?!のだ。
多分に行動原理が人とはずれているに違いない。
まぁ、それで寂しい思いをしたこともあるが、特に人生で窮地に陥るようなこともなかったので、ただの思い出話だ。

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