お笑いが好きで、最近よく見に行ってる。
昨日はM-1ツアーを見てきたし、先日は有楽町でコント大全集なるものも見た。
新宿ルミネのよしもとの劇場はこの一年で2回行ったし、なんばグランド花月にも行った。
空気階段の単独も行ったなぁ。

実を言うと、お笑いが好きでそれを仕事にしていたこともある。
もう30年近く前の話だ。
大阪で放送作家として、お笑いの原稿などを書いていた。
そこそこいい仕事をさせてもらって、お金もそれなりに頂いていたが、結局、紆余曲折あって今の仕事に落ち着いている。
しかし、そんな過去があるため、お笑いを見たりすることが長年できなかった。
スタッフや演者にはその時一緒に仕事した人もいたりして、何となく素直に見ることができないし、自分の中のもやっとしたものがよみがえり、落ち込んだりもするからだ。
さすがにこの年令になってきて、また純粋に楽しめるようになってきた。

M-1グランプリの決勝に出てくるような人たちは、芝居もうまいし、そもそもネタの発想が素晴らしすぎる。
構成も抜群だ。
そんな中でも注目しているのはロングコートダディである。
昨年はM-1グランプリ決勝進出。更にキングオブコントでも2020年に決勝進出している。
ワニに生まれ変わりたいのに、肉うどんに生まれかわったりするというネタが秀逸だった。
そして、いちいち立ち位置をずらして、生まれ変わった時の設定の説明をしたことが、一部審査員から漫才じゃないと指摘されたのも印象深い。
多分、そう言われてしまうことは百も承知で、それでも自分たちのおもしろさを追求した結果だろう。
なにしろ昨日のネタはずっとセンターマイクを挟んで、行っていた。
よしもとの学校NSCができた時は、学校で一番おもしろいと言われている奴らが集まってきて、その中で一番おもしろい奴だけが残っていくなんて言われていた。
NSCの一期生と言えば、ダウンタウン、ハイエール、トミーズだ。
しかし、最近の芸人というのは決して学校ではおもしろかったのではないのではという人が目立つ。
ロングコートダディの細身の堂前はまさにそんな感じ。
おもしくなかったというのは、人間がおもしろくないという意味ではなく、率先的におもしろいことをしようとしたのではないという意味だ。
人気者になりたい奴が騒いでる時も、ニヤニヤと教室の後ろで見ているイメージがある。
NSCの成功により、他のお笑い事務所も養成学校ができるようになり、裾野が広がった。
それによって、レベルも相当上がっている。
こんなにみんな、漫才うまかったっけ?!と見ていて思った。
技術だけでは勝敗がつかいないから、今度はここからいかに崩すかというところでしのぎを削っているようにも見えたりする。
あの世界でおもしろいものを作っていきたかったなぁという思いは今でもあるが、まぁ、無理だったな。
とても能力が足らなさすぎた。
そういう気持ちがあるから尚更、ステージの上で爆笑をとる彼らの姿はまぶしくて仕方ない。


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