37年ほど前にベトナムひとり旅をした時の思い出。
ハノイから入り、縦断してホーチミンという行程。
ハノイに比べてホーチミンはかなり都会で、以前書いた純朴な物売りはおらず、どこかすれている。

安宿の前で子どもたちが6人ほど遊んでいた。
年にしたら5歳ぐらいから12歳ぐらいだろうか。
そのうちの一人の男の子が私のことを気にしていたので、ファイティングポーズしてみたら、あわせてやってきた。
そこから戦いごっこみたいになって、みんなが私の背中にのってきたり、追いかけてたりして遊んだ。
ホテルの従業員から、構うなと注意された。
しかし、夏。
すぐに汗だくになり、疲れてしまった。
建物の縁に座りこみ、ポケットから小銭を出して、子どもたちにあその売店でコーラを買ってきてくれと頼んだ。
単位は忘れたが100円ほどだったと思う。
50円ぐらいで買えるはずだ。
子どもたちは顔を見合わせ、なにか相談。
余ったら自分たちの分も買っていいよと伝えると喜んでまた相談。
あと20円出してくれと言われ、それぐらいないと買えないのかなとお金を出した。
子どもたちは店に行き、戻ってきて、ありがとうと言った。
コーラは持ってなかった。
店で両替をして、20円ずつ分けたのだ。
いやいや、俺のコーラないじゃん。
困った顔をする子供たち。
じゃあさ、ほっぺにチューしてくれたらいいよと提案してみた。
なぜか言葉は通じて・・・そもそもその時何語で話してたんだろう?!ボディランゲージかな?・・・子どもたちは相談しはじめた。
年が真ん中ぐらいの子が、仕切りだして、それでいいならしようよと言い、一番小さな子にするように命じて、してくれた。
年下から順番にしてくれて、中には男の子もいたけどしてくれた。
最後に一番年上の女の子にかなりためらわれた。
子どもたちにせっつかれて困り顔。
いいよ、しなくて、冗談だからと言うが、子どもたちはお姉ちゃんもしなよと言い続ける。
これぐらいの年齢になったら恥ずかしいよね、いいよと手を横に振った。
遠くで車のクラクションがした。
子どもたちが一斉にそちらを向いた瞬間、その女の子がほっぺにチュッとしてくれた。
あ、ありがとう。
他の子どもたちはその瞬間を見てなく、すぐにお姉ちゃん早くとまた急かし始めた。
もういいからと立ち去ることにした。
お姉ちゃんは照れくさそうに、財布を鞄の中にしまった方がいいですよと言った。
なお、このベトナム旅行では道端で鍋をしている人たちがいて、食べさせもらったのが理由か、帰国して1週間高熱が出た。

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